ソーシャルリースとは、社会の環という意味の私の作った造語です。
リースは、クリスマスリースなどのドアにかける花の輪をイメージして下さい。
端的に言うと輪を通じて世界中が一つに繋がっているという構想です。

ソーシャルリース(Social Wreath) とは、社会の環という意味の私の作った造語です。リースは、クリスマスリースなどのドアにかける花の輪をイメージして下さい。端的に言うと輪を通じて世界中が一つに繋がっているという構想です。

私は世界銀行本部で4年3ヵ月程人事部に勤務していました。当時、人事カウンセラーの私の主な業務は、本部スタッフ1万人の内で90カ国、1500人の職場のコンサルティングでした。同じ仕事でもいろいろな国や文化の人が関わっており、皆が仲良く生産性を上げて働くことが、いかに難しいかを実感し「世界中の人が皆幸せに生きることは可能かどうか?」を自問自答していました。世界はより密接に繋がってきています。地球儀の反対側で起きていることは、もはや他人事ではありません。他の人の事も、“我が事のように”考えられる優しい思いやりの気持ちが平和な世界を広げます。

ある時、こんな話を聞きました。あるファーストフード店では陳列棚にハンバーガーを置いて何分か経つと、それはもうお客様にお売りする品質ではなくなり廃棄される。飽食の街では数分で1個のハンバーガーがゴミになる。ところが地球の反対側ではその1個のハンバーガーで今日、1日生き延びることができる人がいる。ここに矛盾があると思いませんか。たった1個のハンバーガー、それがどこにあるかでゴミ扱いにされたり、命を救うことにもなる…。

英語の言い回しにこういうものがあります。“There is enough to meet everyone's need but not enough to meet everyone's greed”(世の中の人々の必要≪need≫を満たすものは、もうすでに世の中に存在している。 しかし人々の 欲望≪greed≫を満たすには足りない!

つまり配分が悪いがために、ある国では飢餓で死人が出て、ある国では余って無駄ができる。それを上手く回すには循環のシステムが必要だと思いました。そこで、ソーシャルリースという“社会の環・人々をつなぐ輪”があれば、自分のところの余剰が、その環の中でグルグル回り、必要な人のところに届く。また自分に必要なものもその環の中から調達できる。それがお金、モノ、知恵、体力など様々な形でぐるりと回ったら、世界中で生産性と効率がとても良くなり、人々の心が分かち合いで豊かになり、無駄がなく楽しいのではないか? これらをどうにか繋げることは出来ないか?
これがソーシャルリース構想の始まりです。

平和な世界は大きすぎるテーマでも、遠い夢でもなく、自分の目の前から始まるのです。まずは自分の心を愛でいっぱいにすること、それがすべての始まりです。“競争”ではなく“共創”する人類の深遠な進化ゲームがもう始まっています。そのような構想のもと、ここ何年も活動をしています。

ソーシャルリースというコンセプトの元、具体的な活動をしています。
以下のプロジェクトのほか、FM OH!で放送中のMuse Terrace 幸せの羽根、DJ ROMIなどの音声での活動をはじめ、著書や講演などあらゆる場面でもこの「ソーシャルリース」構想が基本となって活動をしています。

次世代継承プログラム
高校生サマーセミナー

全国の高校生たちはエクサイティングな毎日を過ごし、将来に夢が膨らんでいるでしょうか?現実は理想通りにはいかず、取り巻く環境にも厳しいものがあるかもしれません。でもその中でも自分の可能性を思い切り広げて、自分らしく夢を実現させることができるのです。そのような生き方は納得する人生を作り出し、自分も周りも幸せにすることができます。
社会人を対象にした研修のエッセンスを、これから社会に出ていく高校生のみなさんにも知ってもらいたいと、夏の高校生サマーセミナーを企画し、これまでに3回開催してきました。

■セミナー内容(一部)
人間力を高めるために次の問いに自分なりの答えをみつけ、実践方法やヒントを学びます。
「自分の人生や可能性をどのように輝かせればいいのか?」
「自分の夢を実現していくために必要なことは何か?」
「周りの人や社会にどのような貢献ができるのか?」


“もしも世界が100人の村だったら”

2001年、中野裕弓はアメリカの友人から “もしも世界が100人の村ならば”というメッセージをインターネットを通じて受け取りました。内容の素晴らしさに感動してすぐに邦訳し、あらゆる方面に発信したことがきっかけとなって、このメッセージは日本中を駆け巡ることとなりました。 後にベストセラーになった『世界がもしも100人の村だったら』では、原文の訳者として注目されています。